接骨院の往療とは?ぎっくり腰やケガで通院できないときの施術について
2026/10/21
目次
「突然ぎっくり腰になって、立ち上がることもできない」
「転倒して足を痛めてしまい、歩くのが難しい」
「接骨院に行きたいけれど、痛みが強くて外出できない」
このような状況で困った経験はありませんか?
実は、接骨院では患者さまの状態によって、柔道整復師がご自宅などに伺って施術を行う
「往療(おうりょう)」という対応が認められています。
ただし、希望すれば誰でも健康保険で往療を受けられるわけではありません。
今回は、往療とはどのようなものなのか、どのようなケガや状態で利用を検討できるのか、健康保険の適用条件も含めてわかりやすく解説します。
接骨院の往療(おうりょう)とは?
接骨院の「往療」とは?
往療とは、ケガなどによって接骨院への通院が困難な患者さまに対し、柔道整復師がご自宅などへ出向いて施術を行うことです。
柔道整復師の健康保険における往療は、厚生労働省の定める条件を満たす場合に認められています。
大切なのは、単に「通院が面倒だから」「自宅で施術を受けたいから」という理由では、健康保険による往療の対象にはならないという点です。
ケガによる歩行困難など、通院できないやむを得ない事情があるかどうかが重要になります。
どのような場合に往療を受けられるの?
具体的には、次のようなケースが考えられます。
① ぎっくり腰で歩くことが難しい場合
突然の強い腰痛によって、起き上がることや立ち上がることが困難になり、接骨院まで移動できない場合です。
例えば、
・腰を痛めてから立ち上がることが難しい
・歩こうとすると腰に強い痛みが走る
・寝返りや起き上がりが困難
・痛みが強く、通院のための移動が難しい
このような場合、腰部捻挫など柔道整復師の取扱対象となる負傷であり、
往療の必要性が認められれば、健康保険による往療を検討できることがあります。
ただし、ぎっくり腰のような症状でも、内臓や血管などの病気が原因となっていることがあります。
特に、突然の激しい痛み、腹痛、発熱、下肢の麻痺、排尿障害などを伴う場合は、接骨院の施術よりも医療機関での診察を優先する必要があります。
② 転倒などで足を負傷し、歩行が困難な場合
転倒やスポーツ中のケガなどによって、足首や膝、下肢を負傷し、歩くことが難しくなった場合です。
例えば、
・転倒して足首を強くひねった
・膝を負傷し、体重をかけることが難しい
・下肢の骨折が疑われ、移動が困難になっている
こうしたケースでも、負傷の状態や往療の必要性によっては対象となることがあります。
なお、骨折や脱臼が疑われる場合には医療機関での評価が重要です。柔道整復師が骨折・脱臼に継続して施術を行う場合には、応急手当を除き医師の同意が必要です。
③ ケガによって安静が必要で、通院が難しい場合
骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷などの負傷によって、通院が困難な場合にも往療を検討できることがあります。
ただし、ケガをしているという理由だけで往療が認められるわけではありません。
負傷の内容、身体の状態、通院が困難な理由などを確認し、往療が必要と判断されることが条件となります。
高齢者や寝たきりの方も往療を受けられる?
「高齢で外出するのが大変」
「寝たきりなので接骨院に行けない」
このようなお問い合わせも考えられます。
ただし、高齢であることや寝たきりであることだけを理由に、柔道整復師の健康保険による往療が認められるわけではありません。
健康保険による柔道整復施術は、対象となる外傷性の負傷について、定められた条件を満たす必要があります。
慢性的な肩こり、疲労、加齢に伴う身体機能の低下などは、原則として柔道整復施術療養費の対象にはなりません。
往療に健康保険は使えるの?
柔道整復師による往療では、次の条件などを満たす場合に健康保険が適用されることがあります。
・健康保険の対象となる負傷であること
・負傷による歩行困難など、通院が困難なやむを得ない理由があること
・往療による施術が必要と認められること
・柔道整復施術療養費の取扱基準を満たしていること
反対に、次のような理由では、原則として健康保険による往療の対象にはなりません。
・忙しくて接骨院に行く時間がない
・自宅で施術を受けるほうが便利
・車や交通手段がないという理由だけで通院を希望しない
・慢性的な肩こりや疲労をほぐしてほしい
・定期的に自宅で施術を受けたい
なお、健康保険が適用されるかどうかは、実際の負傷や通院困難の状況、療養費の支給基準などに基づいて判断されます。
往療と自費の訪問施術は何が違うの?
往療と訪問施術は、どちらも施術者が患者さまのもとへ伺うという点では似ています。
しかし、健康保険上の取扱いには違いがあります。
健康保険による往療
柔道整復施術療養費の対象となる負傷で、通院困難などの条件を満たす場合に認められるものです。
自費による訪問施術
健康保険の適用とは別に、施術所が提供する自費サービスです。
施術内容や料金、対応地域などは各施術所によって異なります。
ただし、自費であればどのような施術でも行えるわけではありません。
施術者の資格や法令上の業務範囲を守る必要があります。
往療を希望するときは、まずご相談ください
往療を希望するときは、まずご相談ください
突然のケガで動けなくなってしまうと、
「この状態で接骨院まで行けるだろうか?」
「無理に動かしたら悪化しないだろうか?」
「病院に行ったほうがいいのだろうか?」
と、不安になる方もいらっしゃると思います。
そのような場合は、無理に移動しようとせず、まずはご相談ください。
症状や負傷したときの状況を確認し、医療機関での診察が必要なのか、
接骨院での対応を検討できるのかをご案内します。
なお、症状によっては速やかな医療機関への受診が必要となります。
まとめ|通院できないケガは往療の対象になることがあります
接骨院の往療は、ぎっくり腰や下肢の負傷などによって、通院が困難になった方に対する施術方法の一つです。
ただし、健康保険による往療には条件があり、すべてのケガや症状が対象になるわけではありません。
大切なのは、負傷の状態を適切に確認し、必要な対応を判断することです。
千葉県いすみ市大原の「鍼灸接骨院てあて」では、お身体の状態やケガに関するご相談を承っています。
「この状態でも接骨院に相談していいのかな?」
そんなときも、お気軽にお問い合わせください。
※往療の実施可否、対応地域、費用、健康保険の適用については、個別の状況を確認したうえでご案内します。
よくある質問(FAQ)
- 予約は必要ですか?
- ご予約なしでもご来院いただけますが、事前のご予約をおすすめしております。
当院では、一人ひとりのお身体の状態を確認しながら時間を確保して施術を行っているため、待ち時間を少なくするためにご予約される方がほとんどです。
ご予約なしでも施術をお受けいただけますが、混雑状況によってはお待ちいただく場合がございますので、あらかじめご了承ください。
- どのくらいの期間・回数通えばいいですか?
- 必要な施術期間や通院回数は、症状の種類や程度、発症してからの期間、生活環境などによって異なります。そのため、一律に「○回で良くなる」とお伝えすることはできません。初回にお身体の状態を確認し、現在の状態や今後の施術方針についてできるだけ分かりやすくご説明します。
- 健康保険は使えますか?
- 骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷など、原因が明確なケガについては健康保険が適用となる場合があります。一方、慢性的な肩こりや疲労などは健康保険の対象とならない場合があります。症状や負傷原因によって異なりますので、詳しくは来院時にご相談ください。
- 痛い施術や無理な施術をされることはありませんか?
- お身体の状態や痛みの程度を確認しながら施術を行います。強い刺激が苦手な方や、施術に不安がある方は遠慮なくお申し付けください。年齢や体調なども考慮し、その方に合わせて施術方法や刺激量を調整します。
- 初めて整骨院・鍼灸院・整体院に行くのですが、どのようなことをしますか?
- 初めての方には、まず現在のお悩みや症状、これまでの経過、生活習慣などを詳しくお伺いします。その後、お身体の状態を確認し、施術内容についてご説明したうえで施術を行います。「何をされるのか分からなくて不安」という方にも、できるだけ分かりやすくご説明することを大切にしています。
- どのような症状・悩みで来院される方が多いですか?
- 腰痛、肩や首の痛み、膝の痛み、ぎっくり腰、スポーツによるケガなど、さまざまなお悩みの方が来院されています。また、「病院で検査を受けたものの痛みが続いている」「何度も同じ症状を繰り返している」といったご相談もあります。お身体の状態を確認したうえで、一人ひとりに合わせた施術をご提案しています。
- 他の整骨院や病院に通っていても相談できますか?
- はい、ご相談いただけます。
現在、病院や整形外科、他の整骨院・接骨院などに通院されている方でもご相談ください。これまでの検査結果や診断内容、受けている施術などをお伺いしながら、お身体の状態を確認いたします。
必要に応じて医療機関への受診をご案内する場合もございますので、「どこに相談したらよいか分からない」という場合も、まずはお気軽にご相談ください。
- 鍼灸施術が初めてでも受けられますか?
- はい、初めての方でも受けていただけます。
初めての鍼灸施術では、「鍼は痛くないの?」「どんな施術をするの?」など、不安に感じる方も少なくありません。
当院では、施術前に担当の鍼灸師がお悩みやお身体の状態をお伺いし、使用する鍼や施術方法について分かりやすくご説明いたします。ご不安なことがございましたら、施術前に遠慮なくお尋ねください。
- どのような年代の方が来院していますか?
- 当院には、保育園児のお子さまから妊婦さん、ご高齢の方まで、幅広い年代の方が来院されています。
お子さまの身体のお悩み、妊娠中の身体の負担、仕事や家事による身体のお悩み、スポーツによるケガ、年齢に伴う身体のお悩みなど、ご相談内容もさまざまです。
現在では90代の方にも通院いただいており、年齢やお身体の状態に合わせて施術内容や刺激量を調整しています。







